「副業解禁」が進むなか、スキマ時間を有効に活用しようと副業を検討している方も多いことでしょう。
副業と一言でいっても、業種や仕組みはさまざまです。
「リスクを避けて長く続けられる副業を探したい」「一体どれがおすすめなの?」と悩んでいる人も多いはず。
副業人気につけ込んだ「詐欺まがいの勧誘」や「高額な報酬案件」などにも気をつけなければなりません。
そこで今回は、自分にあった副業を探したい方が間違った選択をしないように「おすすめしない副業」について解説します。
あなたの大切な時間を無駄にしないためにも、ぜひ参考にしてみてくださいね。
- おすすめしない副業の特徴がわかる!
- おすすめしない副業がわかる!
- 失敗しない副業選びのポイントがわかる!
おすすめしない副業の特徴
まず、自分に合う副業を選ぶには「副業をする目的」を明確にするのが成功のコツ。
「生活費の足しにしたい」「スキルを身につけたい」「大きく稼ぎたい」など、さまざまな目標達成のために「何をするのがよいのか」を考えてみましょう。
たとえば、生活費の足しとして副業したい人がハイリスクな副業をするのは、目的に見合っているといえませんよね。
人や条件によっては「おすすめできる副業」も、リスクや注意点を知らずに始めてしまったがためにトラブルに巻き込まれる可能性があることを頭に置いておく必要があります。
それを踏まえ、副業初心者にとって稼ぐのが難しい・リスクが高いなどの観点から「おすすめしない副業」の特徴は以下のとおりです。
- ハイリスクなもの
- 単価が安すぎるもの
- スキルが身につかないもの
- 本業の支障になるもの
- 在庫リスクがあるもの
次の項目では、この5つの特徴をもとに、おすすめしない副業5選を紹介します。
特徴別|おすすめしない副業5選
副業初心者におすすめしない副業を特徴別に紹介します。
「なぜおすすめしないのか」「その副業に向いているのはどんな人なのか」ひとつずつ解説していきますね。
ハイリスクなもの:投資関連(暗号資産・不動産投資など)
まず、副業初心者におすすめしない副業として挙げられるのは、「投資関連」の副業です。
元手となるまとまった資金が必要だったり、元本割れのリスクも高かったりと本業や私生活への影響が大きいのがその理由です。
また、景気の影響を大きく受けるため、高い情報収集能力が必要になります。
どれだけ勉強したとしても未来のことはあくまで推測しかできず、確実に稼ぐ方法とは言いがたいでしょう。
「本業や私生活に影響がないほどの余剰資産がある」「情報収集が苦にならない」「生活に支障がない範囲で少額からチャレンジしてみたい」という人には向いているかもしれません。
「少額からスタートできるネット証券やつみたてNISAを活用してコツコツ貯める」といった方法であれば、リスク回避しながら資産を増やせる可能性はあります。
注意したいのは、不動産投資や暗号資産(仮想通貨)などのリスクが大きいもの。
▼以下にまとめました。
- 不動産投資は考慮すべきリスクが多い
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- 流動性リスク
- 金利上昇リスク
- 災害リスク
降りかかるさまざまなリスクを回避するための地道なリサーチや勉強が必要なため、副業初心者には非常に難易度が高いでしょう。
- 暗号資産は将来性が予測できない
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暗号資産は価格変動が大きく、ほかの金融商品にくらべてリターンが大きい商品といえます。
一方、市場の不安定さやハッキングによる通貨の流出など、ニュースでもたびたび取り上げられているようにリスクの高い取引でもあります。
しか「大きく稼げる可能性もあるけど、大暴落する可能性も大きい」ということ…。
暗号資産をめぐるトラブルは年々増加していることから、知識がある人を除く副業初心者にはおすすめできない副業といえます。
単価が安すぎるもの:ポイントサイト・データ入力
次におすすめできない副業は、ポイントサイトやデータ入力といった「単価が安すぎる」もの。
- ポイントサイト
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広告をクリックしたり、動画視聴・ゲームなどでポイントを稼ぐポイントサイト。
しかいわゆる「ポイ活」です。
スキマ時間で簡単にできるのがメリットですが、相場が安すぎるので副業としてはおすすめできません。
「稼ぐ」視点で考えると、時間がかかる割に効率が悪いため避けた方がよいでしょう。
- データ入力
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未経験OK!誰でもできる!副業として募集されているデータ入力。
クラウドソーシングサイトなどでよく見かけますが、単価が安すぎる案件が多いため注意が必要です。
しか「実際仕事で得た収入を時給換算してみたら、最低賃金を下回っていた」というケースも少なくありません。
「単価が低くてもタイピングの経験を積みたい」といった目標がある場合にはもちろんおすすめですが、すぐに稼ぎたい場合は避けた方がよいでしょう。
単価が安いと、稼ぐまでに時間がかかるのがストレスに感じてしまい長続きしません。
時間と収入、自分のスキルのバランスを考えて選びましょう。
スキルが身につかないもの:アンケートモニター・配達員
アンケートモニター・配達員といった「スキルが身につかないもの」も、副業としてはおすすめできません。
スキマ時間にできるため始めやすい副業ですが、「今後に活かせるスキルが身につかない=将来性がない」ということ。
アンケートモニターは「移動時間の暇つぶし」と割り切って取り組むなら別ですが、副業として取り組むにはスキルアップや収入面で物足りなさを感じるでしょう。
配達員は即金性はあるものの、キャリアでの将来性はありません。
病気やケガ、事故といったリスクも考えておかなければなりません。
せっかく時間を使うなら本業以外のスキルを身につけながらお金を稼ぐほうが、将来へのリスクヘッジにもつながるためおすすめです。
本業の支障になるもの:単発バイト
時間単価も高く、人間関係のわずらわしさもない副業と人気の単発バイト。
理由は、体力維持や気持ちの切り替えといったコントロールが大変で、本業に支障をきたす恐れがあるから。
引っ越しスタッフやイベントスタッフなど体力を使う仕事が主となるので、休日や仕事後のアルバイトは身体にこたえます。
単発バイトで稼ぎたい人は、年末年始やGWなどの長期休暇を利用して両立が可能か試してみてもよいかもしれませんね。
副業はコンスタントに続けてこそ、収益化が可能です。
最優先すべき仕事に影響が出ない範囲でおこなえるものを選びましょう。
在庫リスクがあるもの:せどり・転売
「せどり・転売」とは、フリマアプリで広まった物販ビジネスのひとつ。
安く仕入れた商品に手数料を上乗せして販売、その利益を得ることをいいます。
なかには月に数十万円の利益を得ている人もいますが、副業初心者にはおすすめしません。
出品自体はスマホで簡単にできるものの、購入者とのやりとりや梱包・配送作業に思いのほか手間や時間がかかります。
また、利益を出すためには、取引回数を増やすために在庫を抱えなければなりません。
在庫を抱えると、商品が売れずに不良在庫を抱えたり、部屋の居住スペースを圧迫してしまったりというリスクが生じます。
不用品処分やハンドメイド商品の販売などであればOKですが、在庫を抱えたり仕入れが発生したりする副業はおすすめできません。
3ステップで考えよう!失敗しない副業選び
副業を始めたいと思っても、自分にあった副業を見つけるのは難しいもの。
わからないまま、副業への一歩を踏み出せないのはもったいないですよね。
この項目では、失敗しない副業選びの考え方を3ステップで解説します。
ステップ①副業の目的を決める
まずは、副業する目的を明確にしましょう。
- 将来のために貯蓄したい
- 生活費に余剰資金が欲しい
- 新しいことにチャレンジしたい
- スキル・キャリアを積み上げたい
- ライフスタイルを充実させたい
自分自身がどんな目的で副業したいと考えているか、書き出してみるのもよいですね。
目的が定まれば、自分自身が納得できる方向性が見えてくるでしょう。
納得して始めれば、途中で挫折する確率も減らせます。
ステップ②自分の現状を把握する
次に、自分の現状=キャパシティを把握します。
- 副業に充てられる時間
- 副業に充てられる時間帯
- 副業に充てられる環境
- 副業に使えるスキル
副業をする場合、時間の余裕や生活スタイルが大きく関わってきます。
- 子どもが幼稚園に行っている時間にインスタグラム副業をこなしている主婦の方
- 寝る前の2時間をライター業に充てている会社勤めの方
上記のように、時間を有効に活用して副業をおこなっている方はたくさんいます。
自分がどれくらいの時間的余裕があるか考えてみましょう。
ステップ③目標への手段を考える
最後に、自分の目標に合った手段は何なのかを考えてみましょう。
選択肢は副業に限ったことではありません。
目的と現状から「転職」や「本業でのステップアップ」のほうがよい可能性もあります。
たとえば…
目的:デザインスキルを身につけて稼ぎたい
現状:20代前半、現職は営業職
上記のケースでは、一からデザインスキルを学ぶ必要があります。
稼ぐまでに時間がかかるうえに、未経験でできる仕事がすぐに見つかる確証もありません。
年齢も若いので「転職」するという選択をするのがベストかもしれませんよね。
「副業を始めて自身の目的を果たすことができるか」「副業がベストな選択なのか」を冷静に判断しましょう。
副業は「あなたの目的・目標」を明確にして始めよう
今回は、自分にあった副業を探したい方が間違った選択をしないように「おすすめしない副業」について解説しました。
せっかく副業にチャレンジするなら、目的や目標を明確にして自分のスキルや生活スタイルを充実させられる仕事を選びたいですよね。
「いつまでにどれくらい稼いでいたいのか」「収入以外に身につけたいスキルがあるのか」など、副業を通して得たいことを洗い出してみるとよいでしょう。
以下の記事では、おすすめの副業について解説しています。ぜひ参考にしてみてくださいね♪